【プロが徹底解説】新築マンションと中古マンションの購入比較ガイド
- M.MIYA
- 6 時間前
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マイホームのマンション購入を検討しているけれども、「新築マンション」と「中古マンション」、どちらにすればいいのか悩んでいませんか?
不動産の購入は一生に一度の大きな買い物です。失敗したくないからこそ、それぞれのメリットやデメリット、かかる費用など、しっかり比較して納得のいく選択をしたいですよね。
この記事では、初めてマンション購入を検討する方のために、「新築マンション」と「中古マンション」の違いをいくつかの項目に分けて徹底比較します。これを読めば、あなたにとってベストな選択肢がきっと見つかります!

<目次> (新築マンション vs 中古マンション)
1. 物件価格の比較(新築マンション vs 中古マンション)
マンション購入を考える上でまず気になるのは、やはり「価格」です。
新築マンションは最新の設備や仕様、保証がついていますし、マンションに注目を集めるために多額の広告費を計上してお客さんを集めます。そのため、一般的に販売価格は高めに設定されます。この価格には「新築プレミアム」と呼ばれる一種のブランド料も含まれているため、どうしても相場が高くなります。
一方、中古マンションは築年数や管理状態、リフォーム歴などによって価格に幅があります。特に築年数が経過している物件ほど価格が下がる傾向があるため、新築マンションと比べて手が届きやすいのが魅力です。ただし、人気エリアやリフォーム済みの物件は売主も強気目線をもち新築に近い価格となる場合もあります。近隣の新築マンションとの価格と比較して確かめるとよいでしょう。
購入資金をなるべく抑えたい方や、住宅ローンの負担が心配な方は、中古マンションを広く検討するのがおすすめです。購入後、リフォームやリノベーションを検討している方は、その費用も含めて予算を考えましょう。
反対に、初期投資を惜しまず最新設備を重視したい方は新築マンションが候補になります。
新築マンションと中古マンション、どちらがライフプランに合うか、ご自身の予算や希望をもとに考えてみましょう。
2. 物件の状態・設備の違い(新築マンション vs 中古マンション)
新築マンションの最大の特徴は、何といっても新しさです。内装から共用部、設備に至るまで全て最新の仕様となっています。キッチンやバスルームも高機能なものが多く、断熱性や耐震性も現行基準を満たしているため、安心して長く住めるのが強みです。また、設備機器は未使用のため故障リスクも少なく、万が一の場合もメーカー保証が充実しています。
一方、中古マンションは実際に見学し、現況を自分の目で確かめられる点がメリットです。前の所有者が大切に使っていた場合、状態が非常に良いケースもあります。ただし、築年数が経っていれば設備の老朽化や修繕の必要も出てきますし、水回りや床・壁のリフォーム費用がプラスで必要になることも。この点をしっかり確認しましょう。
どちらも一長一短があるため、「最新設備」や「すぐに住める安心感」を重視するなら新築マンション、「自分好みにリフォームできる自由さや予算重視」なら中古マンションと言えます。
3. 入居までの期間(新築マンション vs 中古マンション)
「購入したらすぐ住みたい!」という方は、入居までのスケジュールも大切なポイントです。新築マンションは完成前に販売されるケースが多く、購入から実際の入居までに数ヶ月から1年以上かかる場合があります。
一方、竣工済みの新築マンションであれば、比較的早く入居できる場合もあります。
中古マンションは現状販売のため、購入から引渡し、入居までの流れがスピーディーです。不動産売買契約を締結してから、融資審査や登記手続きなどを経て、通常1〜2ヶ月程度で新居生活をスタートできることが多いです。
生活環境の変化(例:転勤やお子さまの進学など)に合わせて計画を立てる際、この入居までのタイムラグを見越して検討しましょう。
4. 住宅ローン控除・税制優遇(新築マンション vs 中古マンション)
住宅ローン控除はマンション購入者にとって非常に大きなメリットですが、新築マンションと中古マンションで条件や控除内容が異なります。
新築マンションは、物件価格や床面積、そして築年数など法律上の条件をクリアしていれば、多くの場合で住宅ローン控除が利用しやすく、控除期間や金額も優遇される場合が多いです。
中古マンションは、築年数が規定(耐火建築物で25年以内等)を超えていると控除要件を満たさないこともあります。また、リフォーム済みや長期優良住宅なら適用条件が緩和される場合もありますので、物件ごとに必ずチェックしてください。
マンション購入時は税制優遇のしくみをしっかり理解しておくことが、将来の家計設計の安心につながります。
【国土交通省】住宅ローン減税
【国税庁】:No.1213 住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)
住宅ローン減税の仕組みや主な要件、控除額など国税庁公式の詳細ページです。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1213.htm
5. 物件の選択肢と立地の幅(新築マンション vs 中古マンション)
新築マンションは、駅周辺など好立地への供給が少なくなりつつある一方、いわゆる“再開発エリア”や郊外の大型分譲地への建設例が目立ちます。選べる間取りや階数も決まっていることが多いため、「この駅のこの場所で!」というこだわりがある方は、希望に合う物件が見つかりにくいケースもあるかもしれません。
中古マンションは、何十年も前から分譲された物件も含めて選択肢が豊富です。築浅や人気エリアを選ぶこともできるため、「立地重視」や「希望の広さ・方角」など、ご自身の条件に合わせて物件探しができる点が大きな強みです。但し、希望のマンションがあっても、売りに出されていないことも多々あります。その場合は他のマンションを選択するか、売りに出されるまで待つという状況となります。
満足度の高いマンション購入を実現するためには、エリアやライフスタイルに合う物件を幅広く検討することが大切です。
6. 資産価値の維持(新築マンション vs 中古マンション)
新築マンションは、購入直後から数年間は「新築プレミアム」として価格が高く設定されているため、売却時には購入時よりも価格が下がりやすいといわれています。いわゆる初期の値下がりリスクが比較的高い傾向にあります。
中古マンションはすでに価格が下落した後の水準で売買されているため、値下がり幅は比較的緩やかなことが多いです。将来的に売却や住み替えを考えている方は、資産価値の変動にも目を向けることが重要です。
資産価値を守るには、管理状況の良いマンションや人気エリア、駅近物件などを選ぶこともポイントとなります。
7. 管理状態と管理費(新築マンション vs 中古マンション)
新築マンションは分譲時から管理会社による手厚い管理体制が整っているケースが多く、共用部も清潔でトラブルも少ない傾向です。修繕積立金は当初低めの設定ですが、将来的に段階的な値上げ計画が立てられる場合もあります。
中古マンションは、実際の管理状況をチェックできるのが利点です。現地見学で共用部分の清掃状態や掲示物の整理具合を確認しましょう。ただし、築年数によっては今後の大規模修繕が必要な状態であったり、修繕積立金が急に上昇するリスクもあるため、購入前に管理組合の運営状況や修繕計画の有無をあらかじめ確認しましょう。
8. 新築マンション・中古マンション比較表
比較項目 | 新築マンション | 中古マンション |
価格 | 高め。新築プレミアム分あり | 築年数や状態次第で割安 |
設備・仕様 | 最新設備。全て新品。保証期間もあり安心 | 現物確認可。リフォームや補修が必要な場合も |
諸費用 | 修繕積立基金など中古売買にはない負担もありうる | リフォーム費用も考慮する必要もありうる |
入居までの期間 | 完成前販売が多い。最長1年以上待つことも | 契約後1〜2ヶ月で入居可能なケースが多い |
住宅ローン控除 | 条件に合えば利用しやすく、優遇あり | 築年数等による条件あり |
選択肢・立地 | 希望エリアでの供給が少ない場合も | 選択肢豊富。人気エリアや駅近物件も期待できるが、希望マンションが売出される保証はない |
資産価値 | 購入直後に値下がりしやすいといわれている | 値下がりが緩やか |
管理状態 | 管理体制が新しい。今後の積立金上昇に注意 | 現状を確認できる。大規模修繕や積立金増額に注意 |
9. まとめ〜ご自身の計画にあった納得できる選択を!
新築マンションも中古マンションも、それぞれに魅力と注意点があります。どちらを購入するか迷ったときは、ご自身の予算、希望の立地、長く暮らす家として大切にしたいポイントを家族で話し合ってみてください。
この記事でご紹介した新築マンションと中古マンション購入の比較ポイントを参考に納得のいく選択をして、理想の新生活をスタートさせてください。ご不明点や不安な点がある場合は、信頼できるプロの不動産業者に相談しながら、安心できるお住まい選びを進めましょう。
京都市中京区の不動産屋、六連京都(むつらきょうと)においても、マンション購入のアドバイスをしております。
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