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【京都市】空き家の補助制度

M.MIYA

更新日:2月28日

京都市中京区の不動産屋、六連京都株式会社です。

六連京都株式会社においても空き家管理サービスを提供しておりますが、空き家を活用するにも売却するにも金銭的な負担を強いられるとご相談いただくこともよくあります。


ところで、皆様は京都市が「空き家等の活用・流通補助金」という空き家に対する補助制度を設けているのをご存知ですか?

令和7年2月現在では、令和6年度と7年度の期間限定でこの補助制度に取り組まれています。


本記事では、空き家のリスクをあらためて知っていただきつつ、この補助制度について簡単にご紹介いたします。


本記事は、京都市において空き家を売却したいと考えている方、空き家を活用したいと考えている方、空き家を解体したいと考えている方、空き家の管理にお困りで何か考えたい方、空き家を任される可能性がある方等におすすめです。



京都市の空き家の補助金、京都市中京区、六連京都株式会社

 

<目次>

 


1.京都市の空き家の現状


令和5年(2023年)の住宅・土地統計調査によると、京都市の空き家数は105,300戸で、空き家率は12.5%です。これは、京都市において、8軒のうち1軒が空き家であることを示しています。そして、そのうちの44,300戸が活用予定がないと回答が得られています。


今後の展望としては、京都市の空き家問題は、全国的な少子高齢化や人口減少の影響を受けて、今後も増加する可能性があります。特に、都市部から離れた地域や高齢化が進む地域では、空き家の増加が顕著になると考えられるでしょう。



2.空き家を放っておくとどうなる?


空き家を放っておくと、当然、考えられるリスクも多くなります。

例えば、建物は年月の経過とともに傷んでくるものですが、特に空き家においては傷みの進行が早くなります。また、誰も住んでいないことから、防災・防犯面でのリスクや、周りにも迷惑をかけてしまうことに繋がりかねません。

以下、代表的なリスクについてお伝えします。


<建物の老朽化によるリスク>

定期的なメンテナンスが行われないと、建物の劣化が急速に進みます。雨漏り、シロアリ被害、カビの発生などが原因で、建物の構造自体が危険な状態になることがあります。これにより、高額な修繕費がかかってしまう場合もあります。

また、「空き家の瓦が吹き飛んで近隣住宅の窓が割れた」、「傾いていたブロックが崩れて通行人が怪我をしてしまった」など、他人を巻き込んでしまった場合、所有者として損害賠償責任を問われる可能性もあります。


<衛生面でのリスク>

定期的な換気や掃除を怠ると、ネズミや害虫(シロアリなど)が発生する可能性があります。

また、老朽化した家屋には害獣が容易に侵入できる“隙間”ができ、それらを修繕しなければ、ハクビシンやアライグマなどが天井裏や室内に棲みついてしまうこともあるのです。

空き家がこうした害虫や害獣の温床となってしまうと、悪臭や糞尿で不衛生極まりなく、近隣の住民にも多大な迷惑をかけることになります。


また、庭付きで植栽があるという場合は、草木は伸び放題となります。少し期間を置いただけで、樹木の枝が隣地に越境してしまうなんてことも普通にあります。また、草木の茂る場所では蚊などが発生しやすくなり、多くの点で近隣の迷惑となります。


また、空き家の老朽化が進むと、近隣の景観を損なうゴミの不法投棄を誘因する可能性もあります。一度ゴミが捨てられ始めると不法投棄が続き、更に悪化してしまうケースもあります。


<治安面でのリスク>

一見してすぐに「誰も住んでいない」と思われてしまう空き家は、侵入者や不法占拠者に狙われやすく、空き巣や放火のリスクが高まります。大きな問題と発展してしまった場合は、損害賠償を含め、より深刻な事態となる可能性もあります。


<金銭面でのリスク>

空き家であっても、所有している限り固定資産税は課されます。特に、放置されたままでは優遇措置を受けられなくなる場合があり、課税額が増加する可能性があります。


<資産価値の低下>

空き家は利用されないことで、資産価値が下がることがあります。建物が老朽化し、修繕が必要になると、売却や賃貸としての魅力が減少し、経済的な損失が発生します。


<行政からの強制措置>

「空き家対策特別措置法」が施行されており、倒壊や安全上の問題がある空き家については、行政から指導や強制撤去が命じられる場合があります。この措置が行われると、所有者にはその費用が負担されることになります。



主に代表的なリスクを挙げました。

工作物責任や損害賠償責任など法的責任を問われるリスクや、対象空き家特有のリスクなども、上記のリスクに付随して出現する可能性もあります。


空き家を放置していても、リスクがどんどん重なっていきますので、空き家の放置はおすすめできません。


とはいえども、空き家の管理は、実生活にかかわるところではないので、「時間がない」「忙しい」など理由で後回しにされがちなことも十分理解できますし、中には、もっと深刻な理由を抱えている方もいらっしゃっることと思います。


どうしても、空き家の管理に手をつけられないのであれば、空き家管理サービスがおすすめです。

京都市中京区の六連京都株式会社でも、「空き家管理サポート」というサービスを提供しております。


詳しく知りたい方は、以下のボタンをクリックしていただくと詳細のページが表示されますのでどうぞご覧ください。





3.京都市の空き家等の活用・流通補助金


 京都市では、令和6年度、令和7年度の期間限定で「空き家等の活用・流通補助金」補助制度を設けています。昭和以前に建築された市場に流通しづらい空き家が放置され、老朽化が進むことを予防し、空き家の活用・流通を促進させるため、空き家の所有者を対象としています。

 しかし、令和7年2月現在、令和7年度も補助制度は実施されるものの、その内容は発表はされておりません。つまり、令和6年度の制度内容とは内容、条件、補助額が異なる可能性があるとのことでした。(京都市の都市計画局 住宅室 住宅政策課で確認しましたが、このような回答で、正直私も驚きました。)


 制度は実施されるということですので、令和7年度の内容については、京都市の発表をお待ちください。


 参考までに令和6年度の内容については、補助対象とされた建築物において、空き家の売却に伴う仲介手数料や、空き家の自己利用や売却に伴う解体工事費用について補助額が設定されていました。

 詳しくは京都市情報館 空き家対策総合案内のページをご参照ください。 



 なお、「空き家等の譲渡所得の3,000万円特別控除」や「低未利用地等の譲渡による100万円控除」は、京都市独自のものではないので、京都市の補助金の話とは関係ありません。

詳しくは

をご参照ください。



4.まとめ


個人的見解を含みますが、相続不動産や空き家に対して法律による規制や課せられる義務が増えていく中、少子高齢化や隣人コミュニティの変化もあり、ひと昔前のように、持っていても負担は生じない(生じているかもしれないが事なきを得る)ということは、非常に難しくなっています


また、「ゆくゆく親族の誰かが使うかもしれないし、一応持っておこう」という考えも、行動を伴わない限り年々負担が積み重なっていくばかり…。経験上、「一応持っておく」という場合、将来使われないことの方が多いのではないかと思います。


負担や責任もかかり、リスクをかかえながら保有を続けることにメリットはありません。もし「ただ持っているだけ」の状態でしたら、お早めに売却して換金をするのが得策であると思う次第です。

私たちは京都市中京区に拠点があるため京都市について書きましたが、対象空き家が所在する市区町村の空き家に対する補助制度を調べてみてください。利用できるとなおのこと良いと思います。


ただし、「使わないから売却」はあくまでも一つの選択肢です。


空き家を所有されている方にはそれぞれ事情がありますし、しばらくはそのまま保有しておきたいという方もやはりいらっしゃって当然なのです。


しかし、空き家の放置はやはりおすすめできません。リスクが大きいからです。

したがって、京都市中京区の六連京都株式会社では、空き家の管理サービス「空き家管理サポート」もご用意しております。

空き家所有者様のご負担が少しでも和らいでいただければと思う所存です。

「空き家管理サポート」の詳しい内容は以下のボタンをクリックしてご覧ください。




また、売却をお考えになられた場合、「信頼のおける不動産会社をどのようにして探せばいいかわからない」「仕事や家庭で忙しく売却に手がつけられない」という方におすすめなのが「サテマチ」です。


サテマチでは、売却活動において、ストレスも時間もかかる媒介業社探しのお手伝いを無料でいたします。不動産探しが終われば、媒介業社が中心となって販売活動を進めてくれますので、限られたお時間の中でスムーズに販売活動を進めていくことが可能です。





もちろん、京都市中京区の六連京都株式会社でも、京都市を中心に売却仲介サービスを行なっております。

査定も無料でございますので、当社での売却仲介をご希望の方や一度話を聞いてみたいと思われる方は、直接ご連絡いただければと思います。


ぜひとも、お客様のご希望のサービスをお選びください!

何卒よろしくお願い申し上げます。


京都市中京区の六連京都株式会社

宮下 将幸 / 六連京都株式会社 チーフマネージャー

大学卒業後は、東京にて教職に従事。京都に移住後、京都市中京区にて某大手不動産会社の勤務。2019年に声をかけられ、京都市中京区を拠点に六連京都株式会社の初期メンバーとして勤務開始。2022年より不動産部門「六連コンサルティング」を立上げ、不動産売買仲介にて活躍しながら、不動産査定支援サービス「サテマチ」、「空き家管理サービス」、空き家の個人売却を支援する「空き家資料郵送サポート」をリリースし、不動産での悩みを抱えている人の力になるべく活動中。宅地建物取引士、競売不動産取扱主任者、任意売却取扱主任者、ファイナンシャル・プランナー2級、日商簿記1級、小学校教諭免許

空き家の管理・活用、不動産のご売却のことなら
京都市中京区の六連京都株式会社にご相談ください

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